【非上場会社 株式 売却事例】湊栄一(仮名)様の喜びの声塗料卸業、約6%の少数株主

自己紹介

湊栄一(仮名)です。都内で家族と暮らしております。

私は、妹とともに地方のある非上場会社の株式(6%)を持っていました。

その会社は、私の父が、父の兄である私の伯父とともに地方で設立した会社です。父は、今から数十年以上も前に出資してその株式を引き受けました。

父はその会社の創業者の1人であり、代表取締役を務めたこともありました。にもかかわらず、父は、伯父により、会社から追い出されました。その後、父は事情で資金が必要となった際に、会社への借金と共に株式を売却させられました。

父は、伯父からもその会社からも距離を置くことになりました。

私は、そのような父の無念を目の当たりにしてきましたが、一方で、その会社の経営状況に関心を持っていました。それまで会社を巡って色々なことがありましたが、父が設立にかかわった会社でしたし、私自身も株主であったからです。

私は株主総会に出席しようと従兄弟である現社長に連絡しました。しかし、社長は、私が株主総会へ出席することを拒絶しました。社長は私の話に聞く耳を持ってくれなかったのです。そのため、私は不本意ながら株主総会への出席を断念していました。そのまま、ただ年月だけが過ぎていきました。

会社の業績は10年以上にわたり赤字が続き、改善する兆しは一切見えませんでした。また、会社が改善のための方策を講じているようにも思えませんでした。

私は、株式を持っていてもごく僅かな配当が支払われるだけであり、また、このような会社の状況に対して意見を言うこともできなかったので、株主である意味が無いのではないかと思っていましたが、かといって、非上場会社の株式を売却できるあてもありませんでした。

牛島総合法律事務所に依頼したきっかけ

そうしていたところ、ある日、非上場会社の株式を取り扱った牛島先生の小説をきっかけに牛島先生のお名前を知り、牛島総合法律事務所のことを知りました。

牛島総合法律事務所のホームページを見ますと、非上場会社の株式の問題に関して多くの実績があるとのことでした。私は、牛島総合法律事務所に相談に乗っていただければ、今までできないと思って半ば諦めていたことが実現できるのではないかと思い、ホームページ記載のメールアドレスにメールをしました。

株式の売却を実現できました

メールをしたのは午後3時頃でしたが、すぐに牛島総合法律事務所の藤井先生から返答のメールをいただきました。すぐにご連絡をいただきましたので、大変心強く感じたことをよく覚えています。

その数日後には牛島先生と藤井先生と面談させていただきました。面談では、私の率直な思いを丁寧に聞いていただきました。私は、先生方と今後の方針について詳しく話し合いをさせていただきました。面談では、多数の経験に裏付けされたお話しを伺うことができ、大変印象的でした。

その後、株式については裁判を経て売却することになりました。

裁判では、公認会計士の先生による私的鑑定意見書等の証拠や主張書面といった多くの書面を提出しましたが、牛島総合法律事務所は、書面を提出する度に私の意向を確認して下さりました。父や私の置かれていた状況や、私の思いを書面にする機会もありました。

その結果、納得できる価格で株式を売却することができました。なんと会社側が主張してきた価格の50倍以上の価格になったのです。

私としては、この株式の価格により、父の無念を晴らすことができたのではないかと考えています。

牛島総合法律事務所には大変感謝しています。

牛島総合法律事務所の印象

私の印象は、まず、私の思いを十分に汲んでいただけたことです。牛島総合法律事務所の先生方は、書面を作成する際や方針を決定するときにはつねに私の意向を確認して下さりますし、それだけではなく、私の長年の思いを書面に表現することまでして下さりました。私としては、私の思いを会社に対して表明できる機会があるとは思ってもいなかったので、驚くとともに嬉しく思いました。また、いわゆる報連相をしっかりと行って適時情報を共有していただけますので、安心してお任せすることができました。

次に、非上場会社の株式の問題に関して非常に経験豊富です。私は専門的なことは分かりませんが、それでも私と相手方の裁判資料を見比べていると、牛島総合法律事務所の書面の内容が相手の弁護士の書面よりも分かりやすく、詳細で、多くの知識と経験に裏付けられていることがよく分かります。私の件では、会社が作成した事業計画を基にした相手の主張が裁判所に採用されないなど、とても普通の弁護士にはできないようなことまでしていただきました。

最後に、牛島総合法律事務所は決して諦めず粘り強く対応して下さります。裁判においても、最後の最後まで、裁判官を説得しようと手を尽くしていただきました。毎回、裁判のたびに報告書を送っていただけるのですが、その報告書を見ても、牛島総合法律事務所の弁護士は、相手方の弁護士よりも裁判官を説得すべく積極的に説得力のある発言をして下さったことが分かりました。

そういった甲斐があって、裁判所からは好意的に捉えられていたと思います。

弁護士費用について

弁護士費用についても、私の状況を十分にご考慮いただきました。

実費のほかは、この案件が終わったときに支払う報酬のみとしていただきました。報酬は合理的な金額でしたし、目的が達成できるまでは報酬は無しでよい、ということでした。

大変ありがたく思いましたし、牛島総合法律事務所の何としてでもやり遂げるという意志を感じました。

最後に

少数株主にとって実際に株主としての権利を行使することは困難なことが少なくありません。私は株主総会に出席することができず長年会社に意見を言うことすらできませんでした。また、非上場会社の株式を売却することもできないと思っていました。

しかし、牛島総合法律事務所のように、依頼者に寄り添って粘り強く徹底的にやり抜く弁護士に依頼すれば、会社に対して意見を言うことや、非上場会社の株式を売却することも可能であると思いました。

今回、牛島総合法律事務所に依頼して良かったと心から思います。

担当弁護士の感想

ご相談者は、数十年の歴史のある株式会社の株式を約6%お持ちでした。

しかしながら、ご相談者のお父様がその会社の設立や経営に関わり、その会社の社長はご相談者の伯父上やそのご子息であったにもかかわらず、ご相談者のお父様が会社の経営へ関わることを拒絶されたほか、ご相談者自身も株主総会へ出席することを拒否されるなどの対応を受け、大変無念であるとのことでした。

そのため、当職らはご相談者の積年の思いに応えるべく、株式の売却に尽力させていただきました。

その結果、ご相談者にご満足いただける価格で売却することができ、当職らとしても大変嬉しく思っています。

本件では、株式の売買価格決定の裁判を経ています。同裁判では、当方と相手方(会社側)の主張する価格に大きな開きがありました。

裁判においては、当職らは、過去の裁判例を徹底的に分析したほか、最新の学説も参照して、公認会計士とも議論を重ね、理論的な裏付けのある主張を尽くしました。また、本件において重要であったのは、ご相談者がいかに保護されるべき立場にあるのかを、事案に即して丁寧に主張したことであると考えております。ご相談者の長年抱えていた思いを、時にはご相談者自身で陳述書を作成してもらいながら、裁判所に強くアピールすることができたのではないかと考えております。また、株式の価値を算定する上で重要な事業計画について、通常裁判所は実際に事業を行っている会社の作成した事業計画を半ば鵜呑みにしてしまうのですが、当職らが会社側の作成した事業計画が恣意的かつ不合理な内容であることを粘り強く指摘することで、裁判所に対し、会社側が作成した事業計画や当該事業計画を基にした相手方の主張を排斥させることに成功しました。

そのため、ご相談者にご満足いただける価格になったのだと思っています。

本件のように、非上場会社の株式をお持ちで、会社に対し長年の思いを抱えている方には、是非ご相談いただければと存じます。